昨日は疲れから全く書く気が起こらず。
無事完走し、今日はゆっくりと松本観光して現在ワイドビュー信濃で帰路へとついています。
13日 AM0:00スタート 自走松本ステージ
そもそもどうしてこの冒険とも言えるサイクリングを計画したか?それは9月上旬に計画している [SR600Nihon alps]に向けたコース予習とトレーニングの為。SR600についてはまたおいおい説明するとして、とにかくナイトランと山岳ロングをやっておきたかった。ちょうど松本には学生時代に槍ヶ岳山荘でバイト生活をともにした友人(林くん 同業者)の実家があり図らずも?お世話になった。
スタート時刻は0:00分、普段なら熟睡中の時間に家を出る。気を張っているからか眠さは無くて割としっかりしている。外に出ると気温は23度で涼しい。あまり先のことは考えないようにして一漕ぎ目を控えめに。
24h営業のコンビニが至る所に有るとは言え前半に休憩は極力避けたいので多めの補給食。 コースは信楽〜米原〜関ヶ原〜下呂〜高山〜乗鞍スカイライン〜松本。獲得標高は4700mとなかなかの山岳コース。
まずは岐阜市までのこと。わき目も振らず走り続けた…それだけ。ペルセウス座流星群もチラ見はしたものの見えず…深夜3時の関ヶ原は何だか怖くなってきたり。道の駅でトイレ行っただけで水が切れた午前4時に大垣のコンビニで初めての休憩。ササっと補給して次へ。
大垣から白川までのこと。徐々に明るくなる空に身体が反応し元気が出てくる感じ。やはり人は日中に動く様にできているんだと分かる。いつか典さんや剛健さん、黄瀬さんとかと国体ボート競技の応援に来た川辺のボートコースを横目に高山に向けて上り始める。一気に下呂までと思っていたけど朝日が眩しくて白川のコンビニで眼鏡からコンタクトに交換してサングラスをかける。そしてふと疑問が…白川なのに白川郷の案内が無いなと。日本有数の観光地だし、横目でもいいから合掌造りの家を見たいのに無い。奥まった所に有るのかと諦めて通過。後になって林家の皆さんに話すと笑われちゃって…白川違いでした(´・Д・)」白川郷は同じく岐阜にあるものの全く別の場所…なんとも恥ずかしいことで。続いて下呂へ。
下呂から高山のこと。下呂温泉に突入すると硫黄の匂いがして、温泉入りたいな〜なんて思いながら通過。温泉街に入らずにバイパスを走ったので下呂温泉がどんな街並みなのかなど全く見ていない。下呂を過ぎると上り勾配がだんだん急になってくる。高山手前で宮峠という頂上があり、高山までは下るという感じ。宮峠手前で日差しが強くなってくるし思ったより勾配があり手強い。宮峠手前で右に曲がると野麦峠の案内看板…ああ野麦峠だななんて思いながらなんとかクリア。
高山までは下りで程なく着11:30。ここまでで平均速度は29km。予定よりかなり早く高山に着いたので昼食を兼ねた長めの休憩をとることに=グルメスタート。
高山バーガー。牛美味しい。そう言えば座ったのはここだけだった。
食後はソフト!熱い体を冷ましてくれた。
高山から乗鞍スカイラインのこと。順調には来たもののここからが本番とも言える。しかし乗鞍さえやっつければいいんでしょくらいの気持ちで再スタート。アップダウンを繰り返しながら乗鞍の裾野を目指す。上り勾配が近づくに連れて上り、暑さも手伝って本当に辛くなってくる。乗鞍スカイラインにたどり着くまでがこんなに辛いなんて聞いてないわと思いつつペダルを回し続けるだけ。乗鞍までの最終コンビニの看板を掲げた店でボトルを2本満たしたけど途中にいくらでも湧き水があって物凄く損した気分に…お金じゃなくてボトル2本分の重さ…もはやその重さが気になるくらいなのかと自分の余裕の無さに焦りを感じたり。ようやく乗鞍スカイラインへの分岐まできた。
まっすぐ行けば安房峠経由で松本へ、左に行けばスカイラインの入り口へ。左は勾配が間違いなく二桁…心が折れそうになるけど自分が決めたこと。左へ。そこから2km程が今回で一番キツかった…泣きそうなくらいの低速で上り、スカイラインの入り口へ。ここで一度心と身体を落ち着ける。ここでも左へ行けば松本、右に行けばスカイライン経由で松本の分岐があり油断すれば左へ下ってしまいそう…ここまで300km、もう十分頑張ったよって悪魔の囁き。なんとか振り切りスカイラインへ!スタートしてみるとさっきより勾配が若干緩めで九十九折になっている箇所が多い分少し楽だ。時折時速6kmなどを叩き出しながらも着実に14kmの道のりをこなしていく。HRは140くらいで頭打ちで上がらない、身体は悲鳴をあげているのかな。反して心は何かスッキリしている。上りしかないってはっきりしているからなのかな。本当にノロノロとしたスピードだけど着実に山頂へ到着。
長野側は松本市。しかし隣の人の奇異の目…
岐阜側は高山市。しかしガスりまくりで絶景はお預け。
やった…やりきったという何とも言えない達成感。あとは松本へ向けて60km下る。もう距離はどうでも良くて安全に最後までってことだけ。
松本までのこと、松本でのこと。松本までの下りは要注意!エコーラインはガタガタしているところが多く、上高地からの道と合流後はトンネルがとにかく暗くて濡れていて狭い(・_・; 安全第一の走りでクリアして林家へ向かう。ゴール地点に設定した石碑が見えた時は本当に嬉しくて石碑に抱きつきたいくらい。
ゴールしたんだ。できた…と心から思った。家を出て実走時間約15時間、所用時間約17時間。本当にキツいけど思い返せば楽しかった?一生の思い出になるであろうサイクリングが終わった。
ゴール地点からすぐ近くの林家へ。ここからはまた次回。